新社会人へ贈る:心のトラップ「落ち込む思考法」を回避する術

お勉強

厳しい就活を乗り越え、新社会人としてスタートを切る季節です。

自らの成長と仕事への責任感を胸に、これからバリバリ頑張ろう!

そんな責任感の強いあなたに、落とし穴。

社会人としての当たり前や常識、できて当然という言葉に囚われがちに。
環境が変わり、自分に厳しく求めることは大切ですが、その結果心身に異常をきたしてしまうこともあるのです。

もし心を壊してしまったら、その後何十年も苦しむことになりかねません。

そうならないために、知っておいてほしい。

『落ち込む思考法』

私も以前はこの思考法に振り回され、心身を落ち込ませていました。

こんな思いを他の人にしてほしくない。
私が経験したことを、他の人にも役立ててほしいと願っています。

ちなみに、これから紹介する思考法は有効なものです。
ただし、愚直に生真面目にやり過ぎたり、扱い方を間違えると落ち込んでしまうことがあります。

私の経験や考えを通して提示するものなので、そんな風に考えない方もいるでしょう。
そのような方は、愚かだなぁと笑っていただき、自分もそうなってしまうかも?と思ったらぜひ参考にしてください。

そんなに思い詰めないで大丈夫だから。

この記事は次のような人におすすめ!

  • 新社会人や若手社会人
  • キャリアを考える若者
  • メンタルヘルスに興味がある人

自責

社会人になって、教えられませんでしたか?

「自責と他責」があるということ。

問題や失敗が起こった時、その責任をどこに求めるかという話です。

自責は、自分自身に対して責任を負うことを意味します。
他責は、他人や外部の要因に責任を転嫁することです。

社会人として、常に自責の心構えで、できることをしなさいという教えを受けました。

この心は、素晴らしいとは思います。
建設的なアプローチで仕事を進めることができるでしょう。

ただし、やりすぎは禁物です。
特に社会人になりたての頃は、その度合いを見誤ることがあります。

たとえば、メンバーが会議に遅れてきた場合を考えてみましょう。
他責だとすれば、それは自己管理できなかったメンバーのせいだと責めることになります。
一方、自責の場合は、自分がもっと何かできたはずだと考えます。
たとえば、会議に行く前に声をかけることができたかもしれません。だとしたら、次からは声をかけるようにしようと施策を出すことができます。

ここまでなら、建設的なアプローチですね。

ところが、私はさらにこう考えていました。
「私がもっと事前にメンバーに会議の時間を伝えられていたら良かった」
「一緒に会議室までこなかったのがいけない」
「もしかしたら仕事量が多いから、手が回っていないのかもしれない。私が一緒にその仕事をやっていれば…」

思考の活用が、ネクストアクションではなく自分を責める方向にシフトしていたことも問題でした。

仕事がうまくいかなくて、すると自分はどうしてもダメな人間で、何ひとつまともできない… と悩んでしまっていました。

休みの日も寝る前も、仕事のことばかり考え「どうしたら良かったんだ?」とずっと悩んでいました。

相手も悪いよな・・・という考えがよぎっても「いや自責でいることが大切だ、こんなこと考えてはいけない」と固執していました。
毎日毎日が辛く、重い日々でした。

ふと、「あ。このままいくと鬱になる」と気づきました。

そうだ。相手も悪いじゃん!そこでようやくそう思えるようになりました。

鬱屈してはいて、そう思った瞬間、一気に心が軽くなりました。
そうか、そう考えてもいいんだ!となり、それが結構なターニングポイントで、今でも覚えています。

仕事をしていれば、100%誰かが悪いなんてことはないです。
あまり自分を思い詰めすぎても、自分が辛くなります。
するとなんと、仕事もうまく回らない。パフォーマンスが下がります。

自分の改善点を見つける姿勢は素晴らしいですが、過度に思い詰めないようにしましょう。

課題に注目して、解決していくことを考えてください。

どうしたら仕事を完遂できるか考えるほうが重要です。

その人になろうとする

新卒の時に、良くしてくれた1つ上の先輩がいました。

仕事の回し方もうまいし、コミュニケーションも上手で誰からも好かれ、いつも一生懸命だしアウトプットもすごくて… 憧れの先輩でした。

「同じようになろう」と真似をしていました。

途中までは、うまくいきました。
成長を感じることもできました。

でも、大枠が合ってくると細部の違いが見えてきます。
細かいコミュニケーションの取り方が、どうもできない。

こうしたらいいじゃん、と言われても、私にはできないのです。
そんなこと言えない…というやつです。

もやもやしながらも、仕事としては完了し、しばらく経って気づいたのは
それぞれ合ったやり方で進めればいいんだ。ということ。

今思えば普通のことですが、その頃は本気で悩んでいました。
どうしてできないんだろう、と。

自分の性格やポリシー、相手との関係値やキャラクタなど いろいろな要素が存在します。

仕事への関わり方はバラエティがあったほうが良いと思いますが、どうしてもできない振る舞いがあることもありますし、それは仕方がないことです。

無理にしようとせず、自分のできる範囲で・自分のやり方で、仕事を進めていけばいいのです。
成果が出せているなら、まったく問題なしです。

私が落ち込んだ原因は、憧れの人と完全に一致しようとしていたことでした。
それはどうしたって無理なんですよ。
だって、別の人間だもの。
いつも同じ答えを出さないといけないわけではない。クローンになっていては広がりがないですよね。

憧れの人がいるのはいいことですよ。
自分がなりたいポイントを取り入れていけば、より多くの人の良いポイントを吸収して、最強になっていけるはずです。

自分らしく、成果を出していくことを考えてください。

べき論

これは私がやるべきだ。

…本当ですか?

それはもしかしたら、固執した考えかもしれません。

役割として求められていることはあるので、きっとあなたがやることはあるでしょう。
あらゆるタスクがある中で、役割が決まっているものはあります。

では、そのタスクは、やる人が必ず決まっているものですか?それとも、誰がやっても良いものですか?
その判断は、まず必要なことです。

「自分がやるべきだ」と責任持ってやること自体は、適量であれば問題ありません。
発展して「これはあなたがやるべき」となると、苦しい気持ちが増してくるかもしれません。

これはあなたがやるべきなのに、何でやらないの?
とフラストレーションが増していく可能性があります。

そんな時は、視点を変えてみましょう。
会社は何を求めているでしょうか?プロジェクトの成功とは何でしょうか?

目の前にいる人は自分へのインパクトが強く、そのために視野が狭くなりがちです。

抽象度を上げ、プロジェクトの成功のためには何が必要で、どのように分担していくのが良いのか考えるようにしてください。

解決法

それぞれの思考法において、解決策も記載してきましたので、もう少し普遍的な解決の考え方を書きます。

今悩んでいることが、考えてどうにかなるのか判断してください。

「あの人に嫌なことを言われた」とか「来期、組織がどうなるかわからない」とか。
もし感情面であったり、自分が考えてどうにかなるものでないなら、忘れましょう。

疲れるから。

そんなカンタンにできるものではないですが、
まずは「考えてどうにかなるものではない」と認識することが大事です。

それがわかっても、ぐるぐると考えが去来することはあります。
人間の脳は、同じことを何度も考えてしまうようです。

そんな時に、私がやって有効だったものは以下です。

  • 旅行など楽しくて刺激的なことをする
  • ラジオや動画を聴き続け、考えない
  • 瞑想する

考えてもどうにもならないことを考えていては、疲弊はしても解決はしません。
そんなことに時間を使うのならば、楽しいことをしてください。

もし、考えてどうにかなるものだと思ったら、解決策を出しましょう。
しっかりネクストアクションに落とし込むことで、ぐるぐる考えずに済みます。

解決策は多種多様だと思うので、一概に言えないですが考えるポイントとして。

固執していないか、盲信していないか

これに気をつけてください。

自分が当たり前に考えていたところに落とし穴があるものです。

それに気づくために、考えていることを紙に書き出してみるのがオススメです。
私は毎日モーニングページを書くようにしており、効果を感じています。
もっと早くやっておけば良かったと感じるほどです。

自分を客観視でき、課題を明確にして解決策を出すことができます。
記事を書いていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

責任感があるからこそ、落ち込むことが多いものです。
それはきっと、成長につながります。

心身ともに健康に、これからも頑張りましょう。

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