モーニングページ(モーニングジャーナルや、朝日記とも呼ばれる)を3年続けています。
今や6冊目。
感じられた効果や続けるためのヒントをお伝えします。
この記事は次のような人におすすめ!
- モーニングページを始めてみたい、知りたい
- 既にモーニングページをやっていて、他の人はどうやっているのか知りたい
- 以前やっていたが、続けられなかった
モーニングページとは
モーニングページとは、毎朝ノートに自分の気持ちや頭に浮かんだことを書くことです。
それによって思考を整理し、行動につなげるというもの。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」で提唱されたのは始まりです。
ざっくりとしたルールは以下です。
- 毎朝、目覚めたらすぐに書く
- 手書きで3ページ書く
- 思いついたまま、何でも書く
続けるためのヒント
毎朝3ページ、というのはなかなか難しそう… とお思いの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
まさに筆者がそうでそた。
そこで、試行錯誤しつつ自分にあったルールにカスタマイズしていきました。
ルール通りにできるのが良いと思いつつ、そこに縛られて続けられないよりは続けることを第一として改変しています。
筆者が行っている工夫を記載します。
朝は時間がない!
朝は支度が忙しくて、30分といえど時間が取れない!
頭がクリアな時間に書くことは大切と感じはしますが、朝は忙しく時間を取るのがなかなか難しい。
朝起きてすぐ、というルールは早々に挫折しました。
続けるには、無理し過ぎないのがポイント
起きてすぐと定めずにしたら、心に余裕が生まれました。
試していくうちに、できれば午前中に着手するのが良いと気づき、日付だけでも書くようにしています。
午前中は頭がクリアなので、新しいアイデアも出やすいです。
仕事終わりの夜に書くと、疲れていて愚痴っぽくなってしまい効果を感じづらかったためです。
それでも忙しくて書くのを忘れてしまったり、どうしても眠くて1日を終えてしまった、ということもありました。
けれど、それはそれ。
後悔はありつつも、次の日からまた変わらず書くようにしています。
真面目な人ほど、1日抜かしてしまってやる気がなくなってしまい書かなくなってしまったという話を聞きます。
得られる効果はあるので、もったいない。
無理をしないこと、追い詰め過ぎないこと。
効果が感じられるように、まずは続けてみてください。
早起きができない…
がんばっても早起きを続けることができない
睡眠時間は人によって決まっているため、それを満たさないと睡眠不足になりパフォーマンスが低下します。
朝起きられないということは、つまり睡眠が足りていないということ。
かくいう筆者は「睡眠時間が少なくても、慣れれば大丈夫では?」と考えていました。
しかし、そんなことはないです。
パフォーマンスは低下し、健康にも良くない。
何度か早起きをすることはできても、続けるのは難しいですし、日中眠くてパフォーマンスは低減します。
必要な時間を睡眠に充てる必要があるため、早く起きるには、早く寝るしかありません。
この事実を知ってから、睡眠時間を削ることはしなくなりました。
今の生活の中にどうやってモーニングページを入れ込むかを考え、実行しています。
書いていると落ち込んでしまう…
できないことばかり書いてしまい、落ち込んでくる
愚痴や自分の弱点を書くと、ついネガティブになりがち。
「書く=落ち込む」という気持ちになると、書きたくなくなります。
もし、自分へのダメ出しが苛烈するようなら、別人格をたてて反論しましょう。
本にも記載されていました。
以下は、筆者が書いていた内容です。
今日も絵を描けなかった。
いいんだよプロじゃないんだ、思い詰めないで、やれるときにやろう。
でもプロになりたいんでしょう?
プロでもそんな毎日はやらんよ。私も仕事して給料もらってるけど、よく休んでるじゃん笑。しかも仕事してるし、二足の草鞋はキビシイ。
でもやってる人はいるよ。
そうだね。でも比べてどうすんの。上見ても下見ても人なんていっぱいいるんだよ。自分と比べないと、正しい比較はできないよ。
別人格を緑文字にしてみました。
ダメなところや、できないことがどんどん頭に浮かび、モーニングページに書いていましたが、別人格はそれに対してすぐに返しを打ちます。
自分ではなく、もし同じことを友人に言われたら こう返すよな、と思うことを別人格は返してくれます。
別人格は自分とは離れ、客観的に対処してくれます。
この手法はとてもおすすめです。
反証が湧き上がることもありますが、そんな時は自分を弁護する「別人格」を活用して、自分を大切にしましょう。
そして、モーニングページの最後はポジティブに締めましょう。
新しい一日が心地よく始められます。
筆者の工夫として、ちょっと暗い内容を書くときほど、明るいペン色を使うようにしています。
視覚情報は気持ちにも影響します。
昨日のページを見て、思い出しイライラしちゃう
昨日のページを見て、思い出しイライラしちゃう
あまり直近のページは見返さないようにしましょう。
同じ気持ちになって、イライラしてしまうことは、よくある課題です。
一定の期間を経ると状況を客観的に見ることができ、自分が成長していたり、今までの悩みがどれほど小さなものだったかが分かります。
愚痴など、パッと見てイライラしそうであれば読み返さないほうが良いです。
ただ同じ気持ちを繰り返しても、解決には至らないからです。
得られた効果
客観視でき、思考が整理される
自分の考えをノートに起こしていくと、それを客観的に見ることができます。
考えていることなんて分かっていると思っていましたが、文字にしてみると明確になったり、意外と感じたり。
固定概念があることにも気づきます。
筆者の実例を記載します。
あの人が話している声に、なんだかイライラする。きっと嫌いなんだろうなぁ…
と感じていることがありました。
「きっと嫌いなんだろう、分かりきっている」と断定してモーニングページに書いていなかったのですが、しばらくモヤモヤしていたので思い切って書いてみました。
書いてみて気づいたのは、嫌いなのではなく、嫉妬だったということ。
ねこに話しかけている声が嫌で
私もねこと遊びたいのに、この人は遊んでる!私も遊びたいのに…!
という思いが根底にあったため、イライラしていたということが分かりました。
何だそんなことだったのか、と愕然としました。
まさに目から鱗。
一緒に暮らしている人だったので、「この人は嫌い!」と明確にしたくなく、気持ちに蓋をしていました。
そういうモヤモヤほど、明確にしてすっきりする必要があるのだとも理解しました。
毎日TRYを決められる
毎朝 自分の気持ちを吐き出し、課題が見えてきたら解決策を出します。
今日は試しに何をやってみよう?というスタンスです。
昨日はブログを書くことができなかった… という課題が出てきたら、今日は18時に帰ってブログを書く!と解決にあたっての目標を決めます。
その目標を達成するために、どうやって仕事を終えるかを考えます。
筆者の実例を記載します。
- 必須のタスクは何か、精査する
- タスクの分解を行い、何分でできるか計算する
- 会議を抜いた時間で達成できるか考える
- 会議への出席が必要か考える
- タスクを早く完了させる方法を考える
大体、会議には出席しなくてはいけないし、タスクは終わらなそうだったりします。
そこで、タスクを早く完了させるために、例えば以下のようなことをTRYします。
- タスクを細かく洗い出した後、完了予測時間を出し、確実に実行できるよう時間を測りながら行う
- タスクが切り分けられるのであれば、別の人に依頼する
- 差し込みが入らないように、予め予定に作業時間を入れておく
- 自分の発言が必要ではない会議は欠席し、後から議事録を確認する
毎日TRYを考えるのは、「仕事は楽しいかね?」という本の影響を受けています。
続けるのは難しいですが、実行できるかはさておき、きっかけとして考えています。
何もしないよりは成長できるはずです。
行動を起こすことができる
これをやりたい、しないといけない、と思っていることがいくつかありました。
急ぎではないので、いつかやるという状態でずっと置いてあったもの。
それが、モーニングページを始めてから、今日やろうという気持ちに変わりました。
- 新しい化粧品を試してみる
- 好きなアーティストのグッズを買う
- 投資を始める
これらはすぐにできてしまうし、自分がやりたいことなのに、なぜか後回しにしていました。
実際に行動してみると、とてもスッキリし、これらのことが心の奥底にあったことに気づきました。
日々の成長につなげられる
“毎日やっていること”ができると、新たな習慣の追加がしやすくなり、価値を増大できます。
具体的には、モーニングページに以下のルールを追加しています。
- キレイな字で書く
- 分からない漢字は調べて書く
- 英文を一文は入れる
個人的に美しい人になりたいというテーマがあり、美しい人は整った字を書き、漢字も正確に使用しているだろうと考え、これらのルールを掲げました。
また、英語の学習を続けたいと思っていましたが、いつも挫折していました。
そこで、毎日の目標として最低一文は英文を書くことを決めました。
すべてを英語にするのは無理があると感じたため、最低限のこのようにしました。
疲れていたり急いでいると文字が踊ってしまうことはありますが、基本的には毎日続けられています。
無理なく継続するために、自分に合ったペースを見つけることが大切です。
このように、”毎日やっていること”が作れると、新たな習慣の追加がしやすくなり、自分の成長につなげやすくなります。
習慣についての考え方は、「習慣の力 The Power of Habit」に影響を受けています。
こちらも名著です。
自己肯定感が得られる
行動を起こし、日々の成長に貢献できていると感じ、自己肯定感が得られました。
以前はできないことを論って、自分はダメだと考えがちでした。
しかし、モーニングページを書くことで、「課題に気づいたんだから、良いじゃないか」という新たな発想が得られました。
課題に気づけば、解決策を考え実行するだけ。
課題は発見することで8割解決できたと言われることもあります。
それならば、十分な成果。素晴らしいと自分を褒めるようになりました。
普段、他者からの褒められることもなく、自分に対してはできないことばかりに注視し、叱責することが多かったのですが、それでは心が窮屈になってしまいました。
毎日 自分に向き合い、考えを整理し、認め、TRYを考えて行動する。
それによって自分を大切にし、自己肯定感を高めることができました。
心が開放的になり、自分を花開かせることができます。
まとめ
3年間モーニングページを続け、自身が革新的に変わったと感じています。
続けるためには、ルールを自分に合うようにカスタマイズして、エッセンスを引き出すようにしてみてください。
モーニングページによって、ポジティブな変革が得られることを願っています。
この記事を書くにあたって、過去のモーニングページを読み返しましたが、自分でも気づきを得られるものが多く有益でした。
最後に、過去のモーニングページで書いていた文章をピックアップしておきます。
- たくさんの失敗の上に私はいる。その上で、また失敗はするけど、その上なんだから私は向上している
- 見てる私と動く私は違うんだ。
- 忘れたことはいっぱいあるけど、それでも私の生活は変わっている
- むしろ成長の機会を得たんだな。そう考えると、誰も恨まなくて良い。
- 明文化できた。意識が変わる。